フェリチンと貧血の関係性〜鉄欠乏性貧血とは〜

鉄不足と貧血

貧血とは、血液中の赤い色素であるヘモグロビンが不足している状態です。
ヘモグロビンは酸素を身体の隅々まで運ぶ働きをするものですから、ヘモグロビンが不足すると身体の隅々まで酸素が行きわたらず、身体の至る所で酸欠の症状が現れるのです。
酸欠の症状としては、頭痛やめまい、食欲不振、動悸、息切れ、口内炎、肌荒れといった身体の不調だけでなく、イライラ感やうつなど精神的な不調もあります。

 

フェリチンと貧血の関係

血液検査で赤血球やヘモグロビンの値が正常であるにもかかわらず、鉄欠乏性貧血の症状が出ることがあります。
そのような場合、精密検査でフェリチンの値を調べると、極端に低い値を示していることが少なくありません。
フェリチンは、その内部に鉄を蓄えることのできるタンパク質です。
血液中の鉄分が不足してくると、フェリチンに蓄えていた鉄分を放出して血液中の鉄分量を調整します。
ですから、フェリチンが不足しているということは、鉄の貯蔵量が減っていることに他なりません。
精密な血液検査でフェリチンを測った時に一桁の値が出ている場合などは、かろうじて血液中の赤血球やヘモグロビンが正常値を保っているだけで、いつ貧血に転じてもおかしくない状態とも言えるのです。
フェリチン不足は潜在的な鉄欠乏性貧血であると言ってもよいでしょう。
つまり、ギリギリ貧血ではないという状態なのですから、エネルギーや細胞を作り出すために鉄が使われたり、出血により鉄が失われたりすると、貧血の症状が現れることになるのです。

 

フェリチン不足を解消して鉄欠乏性貧血を治すには

フェリチン不足は鉄不足を意味します。
鉄は身体中の組織や血液などを作る大事なミネラルですから、バランスのよい食事でしっかり摂取し、鉄分の吸収を助ける食材を用いて鉄分の吸収率を上げるようにしましょう。
ヘモグロビンが不足していると、摂取した鉄分は血液に優先的に周り、なかなか体に蓄えられません。
また、鉄分は吸収率が悪い上に、一度に吸収される量が限られているので、数回に分けて、効率よく吸収するようにしなければ意味がないのです。

 

不調を感じたら早めに鉄分補給を

ヘモグロビンが完全に低い値を示すようになってから貧血の治療を始めたのでは、いくら鉄分を摂取しても、ヘモグロビンに十分な鉄分が補給された後でしかフェリチンに鉄分が蓄積されるようにはなりません。
貧血の症状らしい不調が現れたら、フェリチン不足を疑って、早めに鉄分の補給を心がけた方がよいでしょう。