フェリチン不足の方の食事療法の重要性

フェリチン不足の改善は薬物療法だけでいいの?

フェリチン不足を改善するためには、ヘモグロビンの生成に必要な鉄を十分に補った上で、フェリチンの貯蔵鉄を作れる分の鉄を余分に摂る必要があります。
そのため、「それだけ大量の鉄を食事で摂るのは無理だから、鉄剤を利用すべきであって、食事療法は無意味」という意見も聞かれます。

 

しかし、鉄剤は続けて飲み続けると、胃や腸の粘膜に刺激が大きく、逆に吸収率を下げてしまうこともあります。
しかも、フェリチン不足を改善した後、再度フェリチン不足に陥らないように生活を改善していくことを考えれば、薬物療法だけでなく、食事療法も併用することは重要でしょう。

 

フェリチン不足の方の多くは、食生活を見直さなければ、一度フェリチン不足が改善されても、またすぐにフェリチン不足に陥ってしまい、鉄剤を一生手放せないことになってしまうからです。

 

フェリチン不足を治療するためには

フェリチン不足の食事療法として重要なのは、鉄だけに偏った食事を摂るのでははく、血液を作る材料となるタンパク質や、鉄の吸収を助けるビタミンC、B群、葉酸などもバランスよく摂れるような食事を心がけるようにするということです。
また、栄養分を効率よく身体に取り込むためには、ゆっくりとよくかんで食べる習慣をつけることも大事です。
鉄の吸収を助ける効果は、ビタミンCだけでなく、胃酸にもあります。
よくかんで食べるようにすることで、胃酸の分泌も増え、結果的に鉄の吸収もよくなります。

 

食事療法は鉄分の摂取に限ったことだけでは無い

フェリチン不足の食事療法というと、鉄分の摂取とその吸収を助ける成分についてだけと思われがちですが、他の点でも食事についての注意が行われます。

 

例えば、鉄分の多い食材を摂ったり、鉄剤を服用したりすると、腸の動きが悪くなり便秘になることが多いため、食物繊維を多めに、水分も十分に摂るように指導されます。
また、胃腸の働きが悪くなると、鉄分を初めとする栄養素の吸収が落ちるため、胃腸に負担をかけないような生活をするように全般的なアドバイスが行われます。

 

食事療法と言っても、食事だけのアドバイスではなく、睡眠不足やストレス、運動不足などについての話も指導の対象となります。
そのため、フェリチン不足の方の場合、食事療法との併用は重要だと言えるのです。