フェリチンと生理の関係性〜生理で鉄分不足に!〜

生理では大量の鉄が失われる

様々な体調不良成人女性は、閉経を迎えるまで、ほぼ毎月のように生理によって大量の血液を失います。
その際に大量の鉄も排出することになってしまうため、必然的に貧血になり易いのです。

 

とは言え、「生理があるのは女性の宿命のようなものだから、貧血になるのも仕方ない」などとあきらめる必要はありません。
どのようなタイミングでどれだけの鉄が失われるかがわかっていれば、補うことも可能だからです。

 

生理の出血量や期間などは個人差がありますが、平均的には1か月当たりの出血量は45mlと言われています。これを鉄分に換算すると20mg以上になりますから、かなりの量の鉄分を生理の際には失っているということがわかるでしょう。

 

失われた鉄分をどう補う?

食事で摂取すべき1日の鉄分量は一般的には10mgとされています。
これは、吸収率を10%と考えた場合に、体内に取り込まれる鉄分の量が1mgあれば、日常生活で汗や尿と一緒に鉄分が排出されても十分足りるという計算ではじき出された数字です。

 

しかし、女性の場合、生理の際に排出されてしまう鉄分も余分に摂らないと鉄分が不足してしまうことになります。
単純計算すれば、出血量45mlを1日当たりに分けると1.5L、これを鉄に換算すると0.75mgです。

 

ですから、0.75mgは余分に摂らなければならないということになるのですが、実際にはそんなに単純な話ではありません。
鉄分はきちんと貯められる環境が整っていなければ、どんどん排出されてしまうからです。

 

フェリチンに鉄を貯められるかどうかがカギ

血液中に足りなくなった鉄分を必要に応じて補う働きをしているのが、臓器や骨髄、粘膜などに存在するフェリチンです。
フェリチンは、細胞の内部に貯蔵鉄の形で鉄を蓄えておくことができます。
そのため、きちんとフェリチンに貯蔵鉄を蓄えておける環境が整っていれば、もし、出血によって鉄分を失ったとしても、足りなくなった分を、フェリチンから血中に補ってやれば元の状態に戻すことができるのです。

 

しかし、フェリチンが不足していると、鉄分を補うことができないため、大量に鉄を失った状態が続くことになってしまいます。
ですから、フェリチンを正常な状態に維持できるかどうかが、生理によって鉄分が不足するのを防ぐためには最も重要なカギを握ることになります。