フェリチン不足の場合処方される薬ってどんな薬?

血液検査の結果、フェリチン不足と診断された場合には、鉄欠乏性貧血と同様、鉄分を補給する薬が処方されます。
本来であれば、鉄分は食事から摂るのが望ましいのですが、体の中の鉄分が枯渇した状態からでは、いくら鉄分の多い食事をしても、なかなか正常値までは戻りません。
特に、血清鉄やヘモグロビンの値が低くなってからだと、食事から摂取した鉄分が、先に血清鉄やヘモグロビンの生成に使われ、フェリチンに蓄えられる貯蔵鉄にはなりません。
ですから、フェリチンに貯蔵する分の鉄を薬で補ってやる必要があるのです。

 

クエン酸第一鉄ナトリウム

クエン酸第一鉄Na

フェリチン不足の患者さんに対して、病院でよく処方されるのが、クエン酸第一鉄ナトリウムです。

フェロミアという製品名のものやそのジェネリックがクエン酸第一鉄ナトリウム製剤で、タイプとしては錠剤と顆粒があります。
消化管での吸収がよい薬なので、胃を切除した後の患者さんに対しても処方されます。

 

ただし、胃を荒らす可能性派ありますので、胃や腸に炎症や潰瘍のある人には慎重に用いる様にしなければなりません。

 

クラビット等のニューキノロン系抗菌薬や、ミノマイシン等のテトラサイクリン系抗生物質、セフゾン等のセフジニル、チラーヂン等の甲状腺ホルモン薬、その他制酸薬系の胃腸薬などと一緒に服用すると、それらの薬の効果を弱める恐れがあります。
もし、飲まなければならないのであれば、数時間ずらして服用するようにしましょう。

 

副作用としては、吐き気や腹痛、下痢、便秘などといった胃腸のトラブルが起こることがあるようです。

 

参考サイト様:http://www.cocokarada.jp/medicine/rx/3222013F1149/index.html

 

その他の処方薬

クエン酸第一鉄ナトリウムの他にも鉄を補給するために用いられる処方薬があります。
例えば、フェルムなどの製品名で処方されるフマル酸第一鉄や、フェロ・グラデュメット、スローフィーなどの製品名で処方される硫酸鉄水和物系の薬です。
また、錠剤やカプセルを飲み込みにくい幼児や高齢者には、シロップ剤の溶性ピロリン酸第二鉄(製品名:インクレミンシロップ)などが用いられることもあります。
これらの鉄剤も、効能や副作用はクエン酸第一鉄ナトリウムとほぼ同じです。

 

市販の鉄補給薬

病院で処方される鉄補給薬とほぼ同じ成分を含む市販薬もあります。
「ファイチ」ピロリン酸第二鉄、「マスチゲン」はフマル酸第一鉄による製剤です。
そのため、市販薬でも鉄の補給は可能といえます。

 

しかし、摂り過ぎた場合には、逆に鉄が沈着するなど別の病気を発症することになってしまいますから、市販薬を飲む場合でも専門医に一度相談した方がよいでしょう。